人材採用定着しくじり話

理解をしていないのに、採用してしまった

採用の主な目的

自身が経営者であとはアルバイトなので、目的は営業を回す為。

採用活動で特に重視してきたポイント

かつては拘りがあったけど、応募も減っていたので、とりあえずは採用して後から教育するという風に変わってきた。

過去の採用活動でのしくじり

2年ほど前の年末、繁忙期の話です。

障害のある方というか…何て言うんでしたっけ。そう、発達障害のある男性を雇ったんです。

この話では、その方をTさんとします。

応募のあった時点では分からなかったんだけど、面接の時に「自分には発達障害があります。それでも大丈夫ですか?」って言ってくれたんです。

私もそんなケースは初めてだったので、とにかくやってみようかということになりました。

その時にTさん自身の申告にあったのは、コミュニケーションを取るのが苦手、ざわついている環境やいろんな人に物を言われたりするのが苦手ということだったので、それについては留意しているつもりでした。

私は、周りのスタッフの理解も整える意味で、Tさんにそういう特性があることについて周知徹底しました。そして、長い目で見ていくという心づもりをしていました。

でも、こちらが想定しているよりずっと、Tさんは仕事が出来なかったんです。

仕事の覚えが著しく悪く、何度言っても、同じミスが直らない状態でした。

ひとつには、既存のスタッフの平均年齢が20歳前後の中、Tさんは25歳と少し年長でした。その辺りのやり難さも、あったのかもしれません。

今思うと私も悪かったのですが、結果を急ぎ過ぎたんです。

一人前になるまでの過程があるのですが、そういう特性を分かっていたものの、師走の忙しさにかまけて、出来なかった。

Tさんの特性を考えたら、もっと緩やかな過程にすべきでした。

面接時に「分け隔てなく接して欲しい」ということも言っていました。

私は、特に発達障害というものを、調べることもしませんでした。

変に調べてしまって、先入観を持ってしまうことを恐れたんです。

そして、1ヶ月が経った辺りで、話す機会を持ちました。

そこで出てきた言葉は「やはり続きそうにない。迷惑が掛かってしまう。お金は稼ぎたいし、このお店は好きだけど」というものでした。

その頃には、周りのスタッフが良かれと思いアドバイスしていることも、叱られていると捉えてしまうような、そんな感じだったのかもしれません。

そして、その対話をもったすぐ後のことです、Tさんは一切の連絡もなく、来なくなりました。それまでの給与は振り込んだのですが、貸与していた制服等の返却もありませんでした。

しくじりという話に相応しいかは分からないけど、自分としては反省せざるを得ない採用だったのかなと。

その経験から何を学びましたか?今後にどう活かしますか?

その時は「これは採用しなければ良かったかな」と反省しました。

それは発達障害というものがどういうものなのかも分からずに、とにかく人が欲しいと採用したけど、結果的に申し訳ないことになったということがあります。

思うに、目的と手段がバラバラだったなと。

基本、うちは不採用というのは無くて、とにかく「やってみよう」という風にやってきました。でも、自身で発達障害だと申告していたTさんについて、軽率に雇用したのは準備不足でした。障がい者雇用についてもっと理解を深めてから取り組めば良かったなと。

現実的かどうかはさておき、お昼の仕込みのような、お客様はいない時間で仕事が模索出来ないだろうか、そんなことを考えるようになりました。

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