男性スタイリストのイラスト

イメージが違って離職止まらず

過去の採用活動でのしくじり

美容師として独立してからは家族経営なので、しくじりはありませんが、以前に大きなチェーンで美容師として勤務している時にはありました。随分と昔の話ですが良いですか?

うちは、最先端をいくようなお洒落な美容室ではなく、ターゲットはファミリー層中心のチェーン店でした。

だから、お子様や主婦、シニア層なんかが主だったお客様でした。

何十店舗かを展開するチェーンだったので、新規中途関わらず、毎年多くの採用をしていました。

まぁ…お分かりかと思いますが、離職退職は本当に多かったです。

私は比較的長くお世話になり、10年以上、勤めました。

同期で入ったのが50人、私の退職時には同期は2人しか残っていませんでした。

ファミリーやシニア向けのどちらかというとそんなにオシャレではない美容室なので、逆に服務規程はしっかりしていましてね。

つまり、あまり自由な恰好で仕事は出来なかったんですよ。

幅広い客層を相手にするだけに、キチンとした格好で仕事することが義務付けられていたのです。

でも美容師なんて、自分の好きな恰好が出来るから選んだという人が多いじゃないですか。義務とはいえ、キチンとした格好をすることに窮屈さを感じる新人が多かったのです。

よくあったのは、基本的な技術だけ実践で会得したら、すぐに辞めていくというケースです。だいたい2年くらいかな。

相当多くの採用をしていたにも関わらず、大量の離職を生んでいたんですね。

だから離職の原因は、イメージしていた仕事とのギャップということになりますね。

自由な恰好が出来るというのは、職を選ぶ上でかなり上位の理由になっていたということでしょう。

しくじりの原因は何だとお考えですか?

もし、イメージしていた仕事とのギャップが無く、比較的自由度の高い職場であったなら、もう少し抑制出来た可能性はあります。

しかし、それだけが理由という訳でも無いし、そういう時代だったということかもしれません。