人材採用定着しくじり話

ギャップの大きさに気付かず

営業兼配送ドライバー

営業兼配送ドライバー

採用活動の主な目的

チームを作って目的に向かって走るための仲間集め

採用活動で重視してきたポイント

スキルは関係なく、ものの考え方を重視している

過去の採用活動でのしくじり

私自身が募集をかけて、面接をして、採用して来て頂くことになったのです。

20代後半の男性でした。その方をこの話の中ではEさんとします。

このEさんが1日だけ出社(就労)して「やっぱりごめんなさい」ということで、居なくなってしまったのです。

勿論、Eさんを追いかけるつもりはなく、ただ「何故?」というのを直接、聞いておきたかったのですけど…。退職の連絡はショートメールで、その後に速達で退職届を送ってくれました。

しくじりの原因は何だとお考えですか?

まず、一つ目に、職種がドライバーだったのですが、Eさんが想像していたドライバー業務と弊社の配送業務に著しくギャップがあったことが挙げられます。

Eさんは純然たるドライバーと考えていたのですが、弊社の配送は営業的なアプローチもあり、セールスドライバーという感じなのです。それがマッチしてなかった。

二つ目に、初日に先輩社員と一緒に行ってもらったのですが、その先輩社員が結構、きつい言い方をする人だったのです。あまり考えずに一番ベテランだという一点でついてもらったので、考え無しではなかったのですが、配慮が足りなかったと思います。

三つ目に、全くの初心者であっても対応できるようなマニュアルの整備が出来てなかったということです。全て先輩社員からの口伝のみでやってきたので、そういうものが無かったのです。人が足りなくなって慌てて採用したのに準備不足でした。

そのしくじりにどのように対処しましたか?どこが上手くいかなかったと感じますか?

今はまず面接において、一般的な運送ドライバー業務と弊社の配送ドライバー業務を比較できるような形で説明をするようにしています。

どこが、どのように違うかというのを、納得してもらうよう、丁寧に話しています。

営業的なことも兼任しているという点をお伝えして、就労した際の職務内容にギャップが生じないよう心掛けています。

初心者の方でも、過ちを犯さない仕組み作り(マニュアル)についても、取り組んでいます。

問題は、ベテラン社員へのアプローチです。目で見て、身体で覚えてきたという自負があり、叩き上げの気概を持つベテランは大切な戦力なのですが、頑な故に新人に強く当たったりするところがあって、そこに対してはまだしっかり対処出来ていない。

その経験から何を学びましたか?今後にどう活かしますか?

会社が考えていることと、応募してくれる人が考えていることがあまりにも違うと、ほぼ上手くいかないです。中小企業はそんなに何度も面接ができる訳でもないし、優秀な人が欲しいと思っていても、そうそう良い人が採用できる訳でもない。だからこそ、ものの考え方をしっかりと聞いて、会社理念が分からなくても、それに対して分かろうとしてくれる人を取らないといけないと思います。

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