人間の癖はなかなか治るもんじゃない

あなたの企業での採用活動の主な目的は何ですか?

営業規模拡大、欠員補充、現在の顧客保持(フォロー)

これまでの採用活動で特に重視してきたポイントは何でしょうか?

過去のキャリア、実績、人柄

(採用は全てスカウトであり、一般的な応募採用活動はしていない)

過去の採用活動で遭遇した最も大きなしくじりは何でしたか?

うちは20代後半から30歳前後をベースに採用しています。キャリアとしては社会人経験が5年から10年という方ですね。27~28歳くらいでも若い方で、30歳から35歳くらいがベストゾーンでしょうか。

でもね、全国では24歳くらいで入ってきて、とんでもなく売り上げる人もいるんです。

若くでも売れる人がいるじゃないか…と思い、採用したGさんは24歳…大失敗でした。

大卒で2年ほど社会人経験がありました。

Gさんは明るくて、人柄も良くて、誰からも嫌われることのないキャラでした、少し体育会的なノリもあって、一生懸命にやってくれる人でした。

ただ…遊び癖が強かったのです。若過ぎてということもあったのですが、男前でもあり、女性に対しても積極的な感じだったのです。

で、すぐにそっちでサボってしまう。

うちは定時で勤務する一般的な会社ではなく、外に出ているので、悪い言い方すれば「何をしているか分からない」のです。

女性と遊びに行く、お酒を呑みに行く、そういうサボリ癖が激しかったのです。

定時じゃない分、自身で律していかないといけない仕事です。

朝が9時になっても問題は無いのですが、常に11時過ぎになってしまう。

Gさんはそんな人でした。昼頃にそろそろ出社しようか、みたいな。

営業成績は真ん中よりやや下でした。営業も上手くて、ちゃんとやればもっと良い実績が出せただろうと思います。

3年ほど勤めましたが、プライベートでのトラブルが原因で退職になりました。

その経験から何を学びましたか?今後にどう活かしますか?

今思っても、Gさんはすごく良い子でした。親の躾が良かったのが分かるのです。のびのびと育てられて、素直な気持ちも持ち合わせている。伸び代にも期待していました。

では、Gさんがもっと長く勤めていてくれたら、その遊び癖を矯正出来たのか?

いろいろ考えたのですが、27年間生きてきて、人格形成をしてきた中で、備わった遊び癖です。それを今更変えていくのは相当ストレスがかかるだろうなということです。

勿論、変われる人もいるとは思いますが、それはごく少数であり、矯正というのは無駄な努力になることが多いなと。それなら最初の段階で手を出さないというのがひとつの策だと思うのです。