かつての私はかなり圧の強い…ハラスメント体質と言ってしまえば、それを絵に描いたな社長でした。

当然ながら新しい人を雇ったら、育成するのに多くの経費がかかってしまう訳だし、そこに給料という責任を果たしている、そんな感覚があったんだと思います。

従業員が、仕事が進めたり、数字を取ってくることは「当たり前のこと」だと思っていたのです。

当たり前のことが出来なかったら腹も立ちますし、機嫌も悪くなります。

怒鳴り散らしたるするのは日常茶飯事…何故、言うことが伝わらないのか?

それを悩みましたが、立ち振る舞いが変わるわけではなく、延々とそういうスタンスで仕事に取り組んでいました。

すると「社長、話があります」と来る訳です。

「え?ここで話せないこと?」というと「はい。ちょっと別の場所で」と。

お分かりですよね。「辞めさせて欲しい」というあれです。

一人を入れては、また一人、それがそこそこ使えるようになってきたら別の一人が言う、

「社長、話があるんです」「(またか…)ここでは話せない?」「はい」

その繰り返し。3回、4回、5回と続くうちに…

「社長、話があるんです」「辞める話か?」と。

得意先からも「あんたのところはよく人が変わるなぁ!」と言われて、恥ずかしいけども頭掻いて「はぁ…なかなか」と言うしかない。

実際、年に3人くらいは辞めていて、そんな期間が5年近く続いていました。

そんなに社員の数が多いわけでも無いのに。

給料まで払っているのに何が不服で…と思っていたけど、これではままならないと気づいた私は、とある法人コミニティで開催している人材雇用についての合宿に参加しました。

それはこれまでの自分の考え方を一変するものであり、自身に突き付けられた刃に正直、泣きそうになるような経験でした。

そこで変わったんだと思います。

いや、すぐに変わった訳じゃないな…いい歳したおっさんがそんなに簡単には変わらない。でも少しずつ変われたんです。

これまでなかった従業員に対しての「感謝」という感情が出てきたんです。

そうした感情が出てきたことで、独りよがりの自分がもっと関わりを意識するようになったんだと思います。

例えば、経営理念でも押し付けるのではなく、その一部を問い掛けるような感じで、一緒に体現する為にどうしたら良いのかを考えるようになったのです。

徐々に離職は収まり、今の現状になりました。

あの、年に何人もが離職していた頃の自分は、まさにしくじりの塊でした。