ある女性社員を在籍させてしまったがために痛い目にあってしまった話です。
その女性、Kさんはいわゆる魔性の女なんだと思います。
わりと見た目も綺麗な感じであり、雰囲気も可愛らしい女性なので周りからはチヤホヤされるタイプではありました。
ある日、別の従業員から話があると言われ、聞くと「日曜にKさんとRさんが一緒に車に乗ってるところを見ました」というじゃないですか。
Rは私の甥御で縁故採用してから長いのですが、奥さんも子供もいるし、休日に独身のKさんと一緒に車に乗っているというのは不可解です。
問い詰めると「ちょっと仕事の残りがあって、やりとりをした時に車で送っていった」とのこと。
その時は「妻帯者なんだから、人目もあることを忘れるな」くらいの注意をしたのですが、さして気にしませんでした。
ところがその後、二人の目撃情報が複数寄せられるようになりました。
決定的だったのは、会社のパソコンから2人で行く旅行の宿泊先を予約したことが明るみに出たのです。
女性の名前は苗字こそ分かりませんが、Kさんの名前でした。
Rを問い詰めると、観念したのか「退職する」と申し出てきました。
忸怩たる思いでしたが、受け入れるしかありませんでした。
Kさんについても問い詰めたのですが「知りません」としらを切るばかり。
目撃談も複数あったので、もっと詰めても良かったのですが、相方が居なくなったこともあり、認めさせるには至りませんでした。
そこでしっかりと詰めて、責任を負わせるべきでした。
3年後、とんでもないことが起こりました。
Kさんは、うちの半分の売り上げを占める部署のサポートメンバーだったのですが、その部署のリーダーであるCという男性が急に「うちの部署を独立させて欲しい」と言ってきました。
寝耳に水の話です。
確かに責任移譲を進めており、経理こそ同じですが、かなりの部分を任せていました。
しかし、その部署を丸々で独立させて欲しいとは法外です。
なんと、在籍メンバーも全て引き抜くつもりだと。
それではあまりなので、譲歩を交渉するも、なしのつぶてです。
なんと新しい事業所まで準備した上での話でした。
交渉空しく、部署の殆どが一斉に退職ということになりました。
その後、巡り巡って、どうやらKさんがCと関係を持ち、そそのかしたことが私の耳に入りました。
あの時にしっかりと摘んでおくべき芽だったのです。